俺にKOHH "Mitsuoka"のヤバさについて語らせてくれ
宇多田ヒカルWEBライブ「30代はそこそこ」に客演し、今週末に地元凱旋ライブ「LIVE IN OJI」を控えたKOHHの新曲が話題を呼んでいる。
スマホジャックMVということで、Lyrical School "RUN AND RUN"との類似性も一部では議論になっているが、それよりも早くスマホジャックMV "Fuck Swag REMIX"をKOHHがリリースしていることもあり、これを議論するのは正直ナンセンスだと思う。(確かに予算やそれに伴う作り込みの程度の差はあるが)
逆にKOHHサイドからリリスク(とそのバックに控える製作陣)への真っ当なアンサーだと見るのが良いだろう。
今回僕が着目したのは、「何故この"Mitsuoka"という曲でこのMVが作られたのか」ということだ。
先日、KOHHのオフィシャルより、2017年に新作のミックスCD "YELLOW T△PE 4"がリリースされることが発表された。
— 318 (@riversidemobb) 2016年12月11日
KOHHは過去にも新アルバム発表前には、リードトラックのMVやシングルをリリースし続けてきた。
直近で見ると
・DIRT…"LIVING LEGEND"、"If Die Tonight"
・DIRT2…"Die Young"、"Business and Art"
というラインナップ。
「If Die Tonight」はSALUというこれまで目立った絡みも見られなかった豪華客演ということもあるが、他の3曲もどれを見てもエッジの効いた、現在ライブでも最初やラストで歌われる言わばキラーソングとして存在感を放っている曲だ。
では、"Mitsuoka"もそのようなラインに入るのかと言われると、僕はそうじゃないと思う。
何故なら、上記、特に"LIVING LEGEND"、"Die Young"、"Business and Art"の3曲に関しては、これまで日本のヒップホップで無かったような際立ったフローが目立つ曲であり、同じような曲はアルバムにも収録されていない。その一方で、"Mitsuoka"に関しては実は同様のフローの曲を幾つか既にリリースしているということがあるからだ。
KOHHやプロデューサー陣にとって"Mitsuoka"は特別な曲なのか。
恐らくそこには、リリックから読み取れる「KOHHは恐らく光岡自動車の車を購入した」というトピック以外存在しないと思う。
では、この"Mitsuoka"は何の役割を持って、リリースされたのか。
その答えは、僕はここにあると思っている。
kohhとFaceTime❤
— moka♡ (@akmoom95) 2016年12月15日
してる気分になりました🤑🤑 pic.twitter.com/AEvF9NsMU8
物凄い勢いで、上記のようなツイートが増えている。
ここで起こっていることは、「若い女の子」が、「KOHHの曲以上にそのビジュアルにアイドル性を感じ」、「自発的に拡散している」という事象だ。
まあみんな感じていることだと思う。
が、ここにこれまでとの大きな変化がある。
何が変わったかというと、「アプローチする層」が完全に違うのだ。
これまでは、アルバムリリースのタイミングでアプローチし、刈り取りを行っていた対象は、いわゆる「ヘッズ層」だった。
コアなヒップホップファンの肥えた耳を卓越した音楽性と世界観で魅了し、「購買」というアクションに接続していたと言えるだろう。
一方、今回の"Mitsuoka"では、宇多田ヒカルとの客演などを通じて新しく入ってきた「ライトなファン層」に対し、「ありのままのKOHH」、そして「ビジュアル」という部分でアプローチを図っている。新規ユーザーのランクアップのためのMVとして機能していると僕は考えている。
この先にあるアクションは、「生のKOHHを見たい」という要望に対する「ライブ誘引」だろう。事実、今週末にLIVE IN OJIを控え(チケットは完売だが)、年末12/28には、渋谷でのライブゲストも待ち構えている。
これまでのファン層とは全く違う層(熱しやすく冷めやすいタイプ)に対する、リアル接点の獲得、そして継続的なファン化。これが"Mitsuoka"に託された機能であり、使命なのではないだろうか。
とかくKOHH、そしてプロデューサーである318は仕掛け方がめちゃくちゃ上手い。
言うまでもなく、音楽ビジネスの新たな形を示し続けるその活動には完全に脱帽です。
わーわーと長ったらしく書きましたが、僕もLIVE IN OJI参戦するので楽しんできます。
気が向いたらレポートでもまた書きます!
"UMB×BRT"に見る『ラップブーム』以後の世界
ちょっと本心を呟きます。
— カクニ ケンスケ (@kakunidao) 2016年11月25日
僕はBRT×UMB正直納得行かないってのが本音です。
自分の魂を込めた結果の東京予選準優勝ってなんだろうって。
だったら枠ごと無くせば良いと思いました。
なので、今日もしBRTに優勝したら
「本戦出場を辞退」したいと思います。
頑張ります。
イノベーター理論は、1962年にによって提唱された、新製品や新サービスの市場浸透に関する理論のこと。顧客の新製品や新サービスの購入態度をもとに、5つのタイプに分類される。1.イノベーター(Innovators:革新者)
冒険的で新商品が出ると進んで採用する人々の層。
市場全体の2.5%を構成する。2.アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
社会と価値観を共有しているものの、流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する人々の層。市場全体の13.5%を構成する。
他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれ、商品の普及の大きな鍵を握るとされている。3.アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
新しい様式の採用には比較的慎重な人々の層。慎重派ではあるものの、全体の平均より早くに新しいものを取り入れる。市場全体の34.0%を構成する。
アーリーアダプターからの影響を強く受け、新製品や新サービスが市場へ浸透する為の媒介層であることから、ブリッジピープルとも呼ばれる。
4.レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
新しい様式の採用には懐疑的な人々の層。周囲の大多数が使用しているという確証が得られてから同じ選択をする。市場全体の34.0%を構成する。
革新的商品やサービスが市場でシェアを拡大する過程で,容易に超えがたい「溝」があるとする理論。顧客層全体を受容時期の早い順から五つの層に分け,このうち 13.5パーセントのアーリー-アダプター(初期採用者)と 34パーセントのアーリー-マジョリティー(前期追随者)の間に,普及を阻む「溝」があると考える。
凡人が勝つためのパフォーマンス思考法
というテーマで論考を書いてみました。
「何故あのチームが勝てるのか」について、パフォーマンス作りという観点から自身の経験・各所へのヒアリングを重ねてまとめております。
ダッチ人生8年間の集大成です。
これまでに書いたものともまた別の角度から、決定版として作ったので読んでみてください。