種馬ジャーナル

ストリートスポーツやアングラカルチャーを中心に、体験・レポートするブログ。話がまとめられない子なので、更新頻度が悲惨

ULTIMATE MC BATTLE2014に行ってきた!〜1回戦その①〜

先に宣言しておこう。

 

ここから先は非常にうろ覚えだ。なにせメモも何も取っていない。

が、一度決めたら男に二言は無い。#UMBKZを参考にしながら、一つずつ記述していこうと思う。KZさんすみませんありがとうございます。

 

■第1試合 Raika(西東京) 対 shun-p(熊本)

いよいよ始まった第一試合。熱気がやばい。

両者韻も堅く、拮抗した試合。ただ、素人目に見ると、shun-p氏のフローが非常に聞き取りやすく、「オーシャンビュー」「ショーシャンク」などの踏み方もオシャレでパンチが効いていた、と思いました。

勝者shun-p!! 

 

Raika氏にも大きな拍手。このステージに立つ全てのMCへのリスペクトは絶対に欠かしてはならない、MCバトル観戦の鉄の掟である。 

 

■第2試合 Y.A.S(神奈川) 対 蛇(京都)

この後に続く、「ベテラン v.s 初出場」の第1試合目。

Y.A.S氏のピースなライムを、蛇氏が潰す潰すの名バトル。

 

YAS「見せたいもの見せるアーティスト 見えないもの見せるそれもアーティスト」
蛇「今の文書はTwitterで充分」
YAS「優しさで包む 蛇みたいに殺す」
蛇「jpopみたいな歌詞いってんじゃね」

 

延長!先行は蛇氏。

蛇 フローで押してます。「俺に勝つのは難しい 子育てで鬱らしい」
YAS「鬱じゃない 嫁もブスじゃない」
蛇「真剣にマイクを握れ」
YAS「俺の夢は教育テレビでラップする」

勝者:Y.A.S

2012年のKowree氏と言い、ある種「越えていかねばならない壁」として立ちふさがるY.A.S氏の大きさを感じる名勝負でした!

蛇氏の次の動きにも期待!

 

■第3試合 GADORO(宮崎) 対 FEIDA-WAN(岡山)

これまたベテラン対初出場の戦い。GADORO氏登場で、初出場にもかかわらず今日一番の盛り上がり。

さすがMCバトル界の最重要人物「MC正社員」氏が優勝候補として名指しで挙げるだけあるぜ。。。

バトル開始!早速GADORO氏「お前に2011年の悪夢を思い出させてやる」と切り込む。2011年の悪夢とはそう、UMB2011決勝、FEIDA-WAN氏が晋平太氏に敗れたときのことである。

余談ですが、この時の晋平太氏2ヴァース目、「一歩下がんな。そんな程度でヒップホップ語んな!」は個人的にMCバトルシーン最強のパンチラインだと思ってます。

 

が、ここでGADORO氏へのFEIDA-WAN氏のアンサーがアツい。

 

「2011年は悪夢じゃねえ。俺にとってはめちゃくちゃいい夢だったぜ」

 

即興でそれ出てくるか!まさにオープニングライブのK DUB氏「自分が自分であることを誇る」を体現するかのようなアンサーで、FEIDA-WAN勝利!!

素晴らしいバトルでした。

FEIDA氏は音源でのラップもめちゃカッコいいです。レップ岡山要チェック!!

 


FEIDA-WAN / DRIVERS SEAT - YouTube

 

■第4試合 NAIKA MC(Revenge East,群馬) 対 GOTIT(Opening Game,茨城)

ついに来ました!ベテラン対ベテラン第1戦!

僕、個人的に東京予選も見に行ってたので、非常にNAIKA氏の勝ち上がりというドラマに期待大なわけです。

あの東京予選決勝での下克上ニガリに対して、容赦無くパンチラインの連打を浴びせたNAIKAさん、「お前にも未来がある、俺にも未来がある」のラインは、社会人になって元気盛りを過ぎた自分にとって、ものすごく頭ブン殴られたような衝撃と感動を覚えたのを今でも思い起こす。

 

そんなNAIKA氏の第1声、「ラストの滑り込みでやって参りましたァ!」。

もうNAIKAファン狂気。やっぱ第1声はこれっきゃない。その後もガッチリとキマるNAIKA節にもうたまらんわけです。

 

そこに対するGOTIT氏、「地元で出なかったくせに地元背負うな」と、群馬予選出場を見送ったNAIKA氏をイヤらしく攻め立てる。

「いや、GOTITもオープニングで勝っちゃったから、一応茨城予選は出てないような。。。」という何とも微妙なラインの記憶をここで消し去ったのは内緒の話。

 

返すNAIKA氏、GOTIT氏のキャッチコピー「戦うガチャピン」に掛けて、「俺もムックの動き出来るぜ!」と暴れ倒します。割と今回のNAIKA氏はお茶目系のラインが多かったような気が。ちなみに、「ムックの動き」が何なのかはイマイチわかりませんが、NAIKA氏がすごく揺れてたので、おそらくムックの口の動きかなあと予想しております。

 

そしてGOTIT氏のラストヴァース、「コイツ群馬のくまだまさし、俺が茨城のあばれる君」と、かつてのR指定氏からNAIKA氏へのDisをサンプリングしながら、芸人ネタで締めます。

 

個人的には「NAIKA氏が取ったかな」と思いましたが、延長戦。今日は非常に延長戦のペースが早いです。

 

迎えた延長、先攻のGOTIT氏が「さっきのあばれる君で勝つと思った」、「お前は天狗になりすぎ」、「俺はLibra公認の"ゴチット"。お前の天狗鼻をポチっと」と、観客の気持ちを掴めそうなラインを全てゴリッと詰め込んできます。相当の気迫。

 

「"ゴチット"って?」という方も多いと思いますので、GOTIT(ガッティ)氏の某日のツイートをご紹介いたします。。

 

 

まさか自身のTwitter上のネタをここで放り込んでくると思いも寄りませんでしたが、オーディエンスの反応は「そこそこ良し」というところでした。もうUMBは当日に収まらない一大イベントと化してるんですね。

 

一気に攻勢をかけるGOTIT氏、NAIKA氏もアクションを交えながら、「うわー、鼻がポチッと押し込まれたー。。。ビヨーンと元に戻るぜ!!!」など、個人的にはすげーかましてたと思うのですが、一歩力及ばず、勝者GOTIT。

見た目ネタ、名前ネタなど、使い得る手札を全て使い切った印象だったGOTIT氏。

この後に続く快進撃をこの時、私は知る由もなかったのです。。。

 

■第5試合 切刃(沖縄) 対 BUSS(群馬)

ここで登場したBUSS氏、そう、先ほどまで激戦を繰り広げたNAIKA氏の実の弟さんです。

仇を取るべく、気を張るも、決め手に欠いたか、安定感抜群・さすがのキャリア、切刃氏に軍配が上がりました。

 

■第6試合  MC松島(北海道) 対 成(福岡)

来ました!「きみのともだち」ことMC松島氏、いや、ここではあえて"ともだち"故に”まっちゃん"と呼ばせてもらおう!

僕はまっちゃんのブログを一度見かけて以来、彼の洞察力、表現力、言葉遣いにナフリスペクトなのです。

 

以下まっちゃんのブログ。是非とも読んでみてください。彼の示す「晋平太つよすぎ問題」は、今回のUMB全体を通じて、一つの大きなテーマだったかもしれません。


YOFKASHI

 

 そしていざ始まったバトル、成氏がまっちゃんの"揚げ足取りスタイル"を徹底的に攻めまくります。

 

松島「俺はサルよりやばいラップをぶちかます」
ナル 乗せ方がえぐい「後攻じゃないと揚げ足とりができない」
松島「後攻なのに、揚げ足とれない」
ナル「お前に振り向く勝利の女神 そんなビッチに興味はでない」 

  勝利の女神ライムは今回も何度か登場したかなーと思います。

結果延長!両者スムーズなフローが非常に聞き取りやすく、観客想いなバトルです。

 

延長でまっちゃんがかまします。

長崎レペゼン、福岡代表の成氏に対し、「たくさんレペゼンしててお忙しそうですねー」「俺は自分が自分であることを誇る」と、誰よりも早くシークレットゲストK DUB氏のパンチラインをサンプリングしてみせます。

延長失速した成氏を容赦無く攻め立てたまっちゃんが勝利!

彼もまた今大会の台風の目となるのでした。。。

 

 

まだまだ続きます。拙い文章ですがおつきあいくださいませ。

 

■第7試合 サイプレス上野(神奈川) 対 Disry(四国予選)

またも来ました、ベテラン対初参戦の流れ!しかも、今度のベテランは今春ニューアルバムのリリース予定のサ上氏です。

もちろんセコンドはロベルト吉野氏。セコンド登場時、本日一の盛り上がりです。

今日はDJもないので、ひたすらワインボトルをラッパ飲み。

 

しかし、そのロ吉氏の存在もかき消すようなサ上氏の衣装。

まさにこれです。

 

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毒キノコスタイル。

 

いつぞやの戦極でも着用されてたみたいですね。にしても鬼畜インパクト。

対するDisry氏もいかつい迷彩のマウンテンパーカーで現れます。

柄柄コンビの突っ込まれティビティに、思わず晋平氏も大興奮のご様子。

 

さあバトルスタート!サ上氏早速「お前の衣装に合わせてきたぜ」とゴリゴリ攻め込んでいきます。続けて、「Disry」とのライムで「俺がヒップホップ界のディズニーランド」と踏んでいきます。

結果、Disry氏ひっくり返せず、サ上氏勝利。次の試合もエグい衣装で現れることを匂わせながら去って行きました。

 

■第8試合 ふぁんく(Revenge West,大阪) 対 ALICE(広島)

ここで来ました!僕の地元Rep,ALICE氏。対するはレップ梅田サイファーのふぁんく氏。実力を知っていることももちろんですが、敗者復活優勝後のKZ氏のツイートはふぁんく氏への期待値を大きく高めておりました。

 

 

バトルはふぁんく氏が突破。とにかくビビるくらいに踏みまくりのスキルに会場が騒然とします。これはまだ、嵐の前の静けさと呼べるものでした。。。

 

 

ようやく「1回戦の」折り返し地点。

まだまだ続きます!